2022年11月08日
全国規模でコールドチェーンを展開する青果の総合流通企業、株式会社ファーマインド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:堀内達生、以下、ファーマインド)は、高品質な青果を効率的かつ持続的に生産できる農事業モデルを構築し国内農業の活性化を図ることで、食料自給率の向上をめざしています。
これを受け、本年5月に「株式会社ファーマインド茨城農園」を設立し、かすみがうら市で和ナシ生産に本格参入しました。現在約5.4ヘクタールの土地(栽培面積約3.3ヘクタール)を取得しており、2025年春には栽培面積を30ヘクタールへと拡大していきます。
11月8日(火)には茨城県庁にて、当社社長 堀内達生が大井川和彦茨城県知事と面談し、当社の果樹生産拡大と既存農家との取り組みなど、県農業の更なる発展について語りました。
— 知事との面談に際し、当社社長 堀内達生は次のように述べました。「東京という大消費地を見据える重要な生産拠点であるこの茨城県で、農業の大規模化と生産性の向上をめざしてまいります。また、ファーマインドグループが有する全国規模のコールドチェーンと情報ネットワークを活用し、生産者の皆さまとともに各地へ茨城産の青果を届けてまいりたいと考えております。」
国産果実は、優良品種の開発などにより需要が高まり価格は上昇傾向にあるものの、定植から収穫までに年数がかかるため新規参入が少なく、農家の高齢化などにより国内の栽培面積は年々減少しています。このようななか需給バランスをとるべく、国内果樹生産へと事業を拡大していきます。茨城県では、幸水、豊水、あきづきなど人気品種を大規模に栽培し、出荷リレーをしていく計画です。また省力化栽培を取り入れることで、年齢や性別を問わない農作業の環境整備を行い、県内の多様な雇用にもつなげていきたいと考えています。さらに、地域に根差した生産事業の展開に向けてJAグループとの連携を図ります。
「ジョイントV字樹形」とは、一般的な栽培法である「ジョイント栽培」で平棚上にあった主枝を 0.7~ 0.8mの高さまで下げ、側枝を斜立させた新しいジョイント樹形です。早期多収を実現し、樹冠が V 字型になったことでより作業姿勢が楽になり、機械の導入が容易になります。
全国規模のコールドチェーンと情報ネットワークを核とした青果の総合流通プラットフォームで、県内生産者に貢献したいと考えています。全国14か所の青果センターを中心とした物流ネットワークを活用し、県内で生産された青果物を鮮度と品質を保った状態で産地から消費地までお届けします。またファーマインドの物流と組み合わせることで小ロット輸送も可能となり物流の構築やコスト削減にもつなげます。さらには、資本・業務提携する全国農業協同組合連合会を始めとするJAグループとの連携も図り、今後、青果の総合流通プラットフォームを拡大してまいります。
県内の遊休施設の活用を進めるべく、廃校などの利用を検討しており、農業機械の保管所や青果物のパッキング場として活用していきたいと考えています。
気候や土壌に恵まれた茨城県かすみがうら市は、果樹栽培の適正産地でも知られていますが、果樹の苗木生産も盛んに行われています。かすみがうら市での果樹生産は、中長期的な果樹栽培の大規模化に欠くことのできない苗木の確保にも、期待をしています。
(写真左から)株式会社ファーマインド社長 堀内達生、 大井川和彦茨城県知事 |
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