2019年11月06日
全国規模でコールドチェーンを展開する青果の総合流通企業の株式会社ファーマインド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:堀内達生、以下「ファーマインド」)は、取扱商品群の拡充を主目的として、青果物の輸入販売会社のJWM Asia Japan株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:アントニー・ソール・グリーンスタイン、以下「JWM Asia Japan」)の100%株式取得による経営統合について、同社の株主であるJWM Asia Holding Limited(本社:香港、CEO:ノエル・シールド)と合意し、2019年10月29日に、基本合意書を締結いたしました。
JWM Asia Japanは、1964年に設立されたホールデン商事をその源流とし前身の会社である株式会社ケープスパンジャパンの時代を含め55年の長きにわたって日本市場で存在感を示しております。販売ブランドの一つである「アウトスパン」は、ホールデン商事によって日本市場に紹介されて以来広く知られており、その品質の高さを評価されています。南アフリカ、北米、中南米、オセアニア各国の生産者と太いパイプを持ち、店内プロモーション、店頭販売、戦略的提携を通じ、主要商品であるグレープフルーツ等のシトラスから付加価値商品(プレパック)まで、幅広い商品とサービスを全国の卸売業者、小売業者等へお届けしています。年間売上高は約60億円(2018年実績)です。
ファーマインドは、全国14拠点の青果専用センターを柱とした日本全土をカバーするコールドチェーン、独自で青果専用に開発したITシステム、さらには、調達、製造・加工、マーケティング、物流、販売まで、青果流通全体を網羅する幅広い専門機能を保有しています。これらの機能を活かしたファーマインドの取扱商品は、バナナ、アボカド、パイナップルを始めとする輸入青果物から、多数の国産青果物まで、幅広いラインナップを揃えています。
ファーマインドグループは、本件買収により、シトラス等を取扱商品に加えることで、輸入青果商品のフルラインナップ化を実現いたします。また、輸入調達基盤の多角化によって、昨今の頻発する天候異変による青果物供給の不安定化への対応を加速させます。
更には、日本市場における顧客基盤などを相互に補完し合うことで両事業の更なる拡大を図ると共に、JWM Asia Japanが運営する青果専用センターをファーマインドのコールドチェーンネットワークへ組み込み、物流の最適化を目指すなど、様々な機能の融合によって、より効率的な事業運営の実現を目指して参ります。
当社は「生産者と消費者を繋ぐ」という企業理念に基づき、今後も様々な側面から国内外青果流通の発展に貢献していきたいと思います。引き続き、国内外での青果物の供給体制の強化及びコールドチェーンを通じた品質向上を図り、生産者から消費者の皆様へ新鮮でおいしい青果物をお届けして参ります。