株式会社ファーマインド（本社：東京都千代田区、社長：堀内 達生）とオリックス株式会社（本社：東京都港区、社長：井上 亮）は、このたび、国産青果の全国流通を促進する新しい流通網を構築することを目的に、資本業務提携をしましたのでお知らせします。

近年日本の農業は、農業従事者の高齢化や次世代の担い手不足により、生産量の減少が課題となっています。一方消費の現場では、高齢者や働く女性、単身世帯の増加などに伴い、中食需要の高まりや少量販売の拡大、コンビニやドラッグストアなど青果を取り扱う小売店舗の多様化など、消費者ニーズへのきめ細やかな対応が求められています。

オリックスは現在、全国各地で事業パートナーと連携し、5拠点で野菜の生産事業を展開しています。生産拠点では、温度、湿度、CO2、光量などの環境制御や水耕栽培の技術などを用い、「4定（定価格、定品質、定時期、定量）販売」を目指しています。生産物は、オリックスグループの営業ネットワークなどを活用して、主に首都圏や中部圏、関西圏の小売業や飲食業などのお客さまへ直接販売をしています。 また、2016年7月には青果流通事業を目的としたオリックス・フードサプライ株式会社（本社：東京都港区、代表者：内藤 進）を設立し、オリックスが自社生産する野菜のほか、提携生産者の青果の仕入れ・販売にも取り組んできました。 ファーマインドは1991年創業の青果流通業者で、全国規模で青果専用のコールドチェーン(※)を展開する数少ない事業者の一つです。全国14か所に低温物流センターを持ち、青果の鮮度を維持しながら各地の消費者へ届けることができる物流サービスが強みです。

本提携により、オリックス・フードサプライは、各地の提携生産者、生産者団体などから国産野菜を仕入れ、ファーマインドの広域かつ多機能な物流ネットワークを活用し、適切な温度管理のもと全国の小売事業者や飲食事業者などへ販売します。生産者にとっては、農産物の商品選別、包装、加工などの効率化や販売エリアの広域化につながり、小売事業者や飲食事業者にとっては、全国から鮮度の良い青果を集めやすくなります。

オリックスは、これまで自社生産で培ったノウハウと、生産者と小売業者などをつなげ青果を全国へ安定供給する本流通網の活用により、農事業ビジネスのさらなる拡大を図ります。今後も付加価値の高い農事業を推進するとともに、地域との調和を図りながら農業課題の解決への貢献を目指してまいります。

■流通経路

■ファーマインドの物流ネットワーク

■オリックスの現在の生産農園

法人設立	法人名	生産地	出資比率	施設の特徴	主な栽培野菜
2004年10月	加太菜園	和歌山県 和歌山市	カゴメ70％、 オリックス30％	フェンロー型ガラス温室	トマト（カゴメ向け）
2014年2月	オリックス農業	兵庫県 養父市	オリックス100％	完全人工光型植物工場	リーフレタスなど
2015年4月	オリックス 八ヶ岳農園	長野県 諏訪郡 富士見町	オリックス97％、 本多園芸3％	水耕栽培施設	ホウレンソウ、ルッコラ、クレソン、春菊、ケール、小松菜、水菜
2015年6月	やぶファーム	兵庫県 養父市	たじま農業協同組合25％、 やぶパートナーズ5％、 オリックス20％	露地栽培	リーフレタス、サンチュ、ピーマン、大豆、ニンニク
2016年4月	スマートアグリカルチャー磐田	静岡県 磐田市	富士通51％、 オリックス39％、 増田採種場10％	ICTを活用した環境制御型栽培施設	ホウレンソウ、クレソン、パクチー、ケール、トマト、パプリカ

※栽培野菜は2017年7月現在
※5拠点の栽培面積合計約149,200㎡（京セラドーム大阪約4.4個分）

■オリックス概要

会社名　　　：オリックス株式会社

代表者　　　：井上 亮

設立　　　　：1964年4月

所在地　　　：東京都港区浜松町2丁目4番1号

上場　　　　：東京証券取引所、ニューヨーク証券取引所

事業内容　　：多角的金融サービス業

ホームページ：https://www.orix.co.jp

■オリックス・フードサプライ概要

会社名　　　：オリックス・フードサプライ株式会社

代表者　　　：内藤 進

設立　　　　：2016年7月

所在地　　　：東京都港区浜松町2丁目4番1号

事業内容　　：農作物の仕入、販売および輸出入

※オリックス100％出資

＜本件に関するお問い合わせ先＞
株式会社ファーマインド　社長室　企業戦略部　船田　TEL：03-5835-2179
オリックス株式会社　グループ広報部　橋本・長谷川・金岡　TEL：03-3435-3167