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Interview

世界の青果を
生産者の思いと共に

  • 輸入商品部門
  • オペレーション部 兼
  • 輸入調達部
  • マネージャー
  • 内山 真司
  • 2013年入社
※所属・役職・インタビュー内容は2022年2月時点のものです。

青果流通を網羅する
ファーマインドの上流部門

輸入商品部門は世界各地の生産者とファーマインドの製造・営業などの機能を繋ぐ役割を担っており、メイン商材であるバナナ、アボカド、パイナップルの仕入れや、新規需要の獲得に向けた新しい商材の開拓などを行っています。中でも、環境に優しいオーガニックバナナなど、新しい付加価値の創造につながる商品の開発には、力を入れています。
生産者や仕入れ先との交渉からはじまり、仕入数量や価格の決定、数量によって船会社との調整が必要なコンテナや船の手配、また、日本に輸送される商品の通関業務の手配など、青果に特化した商社的機能があります。さらに、生産者から得た産地や商品に関する情報を社内へ発信し、各部門が製造・販売計画を立てる際のサポートもしています。

生産者との密なコミュニケーションと
あらゆる変化へのスピーディな対応

品質が良く美味しい青果物を消費者へ安定供給するため、契約農園の生産者とは密にコミュニケーションを取り、情報交換をしながら、商品の品質管理を行っています。 例えば、バナナは大雨が降ると、病気や害虫の発生によって生育状況や品質に大きな影響を受けるため、現地に赴いた際には生産者と一緒に雨期対策を行います。 さらに社内の品質管理保証部とともに品質を守るための方法を調べ、現地に文献の情報提供を行うこともあります。

また、 産地から商品を運ぶ貨物船は、台風などの自然災害の発生や、2020年以降の新型コロナウイルス感染拡大のような世界情勢の影響など、様々な理由から運航に遅れが出たり、航路が変更となったりすることがあります。青果物は、到着までに時間がかかることで鮮度が落ち、特にバナナは黄色く色づき始めてしまうと植物防疫法により、通関できなくなってしまいます。適切に温度管理・調整を行いながら、どのように日本に運ぶか、どこなら早く荷揚げできるか、コストはどのくらいかかるか等、釜山や上海など近隣国への寄港も含め、いくつもの条件を同時に考慮し、シミュレーションしながら調整を行います。 そうして商品を日本に輸入し、品質をチェックした後、社内の製造・営業部門に引き渡しを行います。

新しいチャレンジが
結果につながることの喜び

入社して、最初の配属先は川崎センターの熟成加工部でした。入社時は、一人で仕事をすることに不安を感じたこともありましたが、先輩に「結果や責任は考えなくていいからやってみよう」と背中を押してもらい、何にでも挑戦してみようと思えるようになりました。

配属されて1年後に、大きな取引先に向けた新しいバナナの加工試験が行われることになりました。もともと、新しい知識を得ることが好きで、色んな経験をして自分の知見を広げたいと考える性格だったこともあり、自ら立候補して、担当を任せてもらえることになりました。糖度や食味など、取引先の方と何度も意見をすり合わせ、約1年かけて研究した加工方法が全国展開され、商品の販売に至ったときは、とても嬉しかったです。

その後、輸入調達部が英語を話せる人材を探していたことがきっかけで異動となり、自社ブランド商品の立ち上げに携わることになりました。その当時、自社商品の輸入はファーマインドとして初の試みであり、産地との交渉から、船会社、通関業者との調整、社内の営業や製造などの関係部門との調整や情報発信など、全て手探りで、日々模索しながら行いました。フィリピン、エクアドルからはじまり、メキシコ、コスタリカ、台湾、ベトナムと、毎年仕入産地を広げていき、自分たちが輸入ルートを確立させてきた商品が、品質の良い状態で店頭に並んでいるのを見たときには、とても嬉しく、感慨深かったです。

産地との懸け橋になり、
消費者に正しい情報発信を

母がフィリピン人でフィリピンに行く機会が多く、 日本とフィリピン、両国の文化に触れてきました。ファーマインドに入り、主力商品であるバナナを扱うことで、日本とフィリピンの繋がりが深いことを改めて感じ、産地との懸け橋となって仕事をしたいと思うようになりました。また、輸入青果物の仕入に携わる身として、持続可能な農業生産、サステナビリティをより強く意識するようになりました。例えば、有機栽培は“消費者にとって安心・安全” という目線から手に取っていただくことが多いですが、実は、化学肥料を使用しないことで環境を守り、農地土壌の回復を助け、持続的な生産に貢献するためにも重要と考えられています。今後は、こうした情報をいかに広く正確に伝えていくか、という課題にも取り組んでいきたいです。産地の環境問題や社会問題について、また、生産者の生活改善支援に繋がるフェアトレード商品についても、まだまだ日本では普及が進んでいないと感じているため、日本の消費者に興味関心を持ってもらえるよう、新たな挑戦として捉え、取り組んでいきたいと考えています。

仕事の意味や目的を意識して
自由な発想で仕事を楽しむ

新人の頃、心掛けていたことがあります。「常に仕事の意味や目的を意識する」ということです。教わった仕事をこなしているだけでは、ただの作業者になってしまいます。なぜ、この仕事をしているのか、という意味や目的を意識することで、絶対に外してはいけないポイントが自分の中で整理され、業務改善にもつながります。その結果として、時間に余裕ができ、また新しいことにも挑戦し、仕事の幅を広げることにも繋がっています。

新人の方にも、現在行っている仕事のやり方が正しいと思わず、疑問に思ったことはどんどんぶつけ、自由な発想で、自分なりの業務改善を実践してほしいと思います。ファーマインドでは、チャレンジしたいと思うことに、周囲はとても協力的です。 挑戦する機会はたくさんあります。そのチャンスを逃さず、様々なことに興味を持ち、仕事を楽しんでいってほしいと思います。

私にとってのファーマインドは

産地の想いを届けるために

チャレンジし続けることができる会社